皆さん、「詩吟」（しぎん）ってご存じですか。「詩吟」とは、様々な詩（漢詩や和歌など、詩の形にとらわれず）に独特の節回し（ふしまわし）（詩の最後 の言葉の母音を長く伸ばしたり、細かく揺すったりすること）をつけて吟ずる邦楽です。「吟詠」「吟道」ともいいます。
また、「詩吟」に合わせて剣をもって舞う「剣舞（けんぶ）」、扇を持って舞う「詩舞（しぶ）」という伝統芸能もあります。日本全国で300団体、約10万人が活動しています。
声を使って作者の気持ちをいかに味わい深く表現できるかが、吟者の力量の高さを表すといわれていますので、東大阪市詩吟連盟（5流派、17会派、33支部）所属の会員は、日々熱心にお稽古をしています。

○そもそも、「詩吟」とはいつごろから始まったのでしょうか？
幕末の漢学者・広瀬淡窓が九州の日田（今の大分県日田市）に私塾「桂林荘（けいりんそう）」（後の「咸宜園（かんぎえん）」を開き、日本全国から塾生ら が集まり学んでいました。この塾の入学、卒業の歓送迎会に漢詩が吟じられ、これが全国各地に広まったのが現在の詩吟の基礎になったといわれています。

○なぜ「詩吟」は健康に良いのでしょうか？
「腹式呼吸」といって、お腹から声を出して吟じます。日常生活では肺の機能は最大で60％程度しか活用されていないといわれていますが、腹式呼吸をする と90％以上活用されるといわれ、これが健康に良いとされています。詩吟は「声出し健康法」です。大きな声で吟じるとストレスも発散されます。
詩吟教室ではコロナ対策も万全に実施していますので、ご安心ください。

○お友達・お仲間づくりにいかがでしょうか？
詩吟は幼少年から高齢の方まで、年齢を問わず誰でも楽しめる気軽な趣味です。たとえば、「定年になって時間ができた方」や、「仕事や子育てが終わった 方」など、詩吟を楽しむ方たちが増えています。詩吟の会に入ると新しい友達・仲間ができます。まず、友達・仲間づくりで詩吟を始めてみてください。

○詩吟で心と身体をリフレッシュ。ごいっしょに、健康で楽しい毎日をすごしましょう！
皆さんに詩吟の楽しさを知ってもらい、「詩吟を始めて良かった」、「詩吟で健康になった」「毎日が楽しくなった」「詩吟がスグに詠えられた」などと喜んで言ってもらえるよう、応援させていただきます。
東大阪市詩吟連盟では、皆さんからのお問い合わせをお待ち申し上げております。

令和6年3月2日現在